2014年7月22日火曜日

三内丸山の植物で草木染め

7月13日(日)、三内丸山遺跡内にある縄文時遊館にて、
第1回目の草木染め体験教室を開催しました。

当日は、開催に協力くださった方々が多く参加してくださいました。
草木染め大好き!な経験者から、興味があったの!という初心者まで様々。
















染める植物は、6月に採集した「アカソ」「ブタナ」「ヨモギ」。
 


 

 
開催日前に実験した結果、生よりも乾燥させたほうがより色がでることがわかったため、
事前に乾燥させておいたものを使用しました。
もちろん、採集場所は三内丸山植物園とその周辺です。

今回使用した植物は三内丸山だけでなく、
どこでも採集できるのであまり珍しさはないかもしれませんが、
身近にあるもので染められる楽しさを体験してもらいました。

特にブタナは近年生育範囲を広げていますので、
大いに使わせてもらう価値はありそうですね。


今回は木綿のハンカチを染めるため下準備が必要でした。
苛性ソーダ等を使用した下処理からはじまりました。
同時に植物の染液作りです。


 
できあがった染液。

アカソ
 
ブタナ
















ヨモギ
















1人1枚のハンカチの割り当てのため、どの植物で染めたいか希望を聞いた
ところ、断然「アカソ」が一番でした。
赤い色がなんともいえない魅力かもしれません。

染液に入れてから30分、染液に入れ続けます。
箸で空気に押し込みながらの作業があるので根気が必要です。
皆さんもくもくと続けていましたので、意外と楽しかったのかもしれません。
 





染め1回目が終了しました。

アカソ

ブタナ



ヨモギ



次は媒染液を入れてもう一度。

終わったら洗って次は色止めのためのソーピング液につける作業。
ここでの作業はお子さんに大好評でした。
手袋をつけて、液に染め続ける作業。楽しかったかな。
笑顔がいいですね。

最後に充分に洗って完了です。

今回はお子さんの参加が2組あり、
興味深々な姿に私達大人の気持ちが和みました。
鍋が大きすぎて、小学生には見えずらい位置になってしまったのが反省点。
もっと気軽に見れて体験できるように工夫できたら、と思います。


草木染めは待ち時間が長いので心配でしたが、
草木染めの本を読んだり、草木染め談義をしたり、おしゃべりを楽しんだり、と
皆さん思い思いに過ごしてくださいました。ありがとうございました。


できあがりの一部をご紹介します。
シンプルなのも素敵ですが、
染める前にゴム等でしばるとユニークな模様が。
オリジナルなハンカチのできあがりです。







秋も草木染め体験教室があります。

9月7日(日)草木染めの染材収集 
  
 染める植物を探して集めます。
  染めるものという観点で植物を観察すると新たな発見があるかもしれません。

10月25日(土)草木染体験教室
  9月に集めた植物をもとにして、草木染めを行います。
  秋ならではの染物ができるかもしれません。

1月18日(日)草木染め体験教室
  三内丸山遺跡のシンボル六本柱の樹皮を使ってクリ染めを行います。
  めったにない染材です。


お申込みは
NPO青森県樹木医会 aojyumokui@gmail.com
に、住所・氏名・年齢・男女別・電話番号を明記の上ご連絡ください。


  


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